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欠陥住宅の実例

今行われている真実

これはベタ基礎の施工途中段階の写真ですが、専門家から見れば実は鉄筋の量が足りないのが分かります。

鉄筋の量が足りない

まず、基礎立ち上がり部分の鉄筋同士の間隔が広いのです。通常は30センチ以下の間隔に配置される鉄筋(イマキタ住研では20センチピッチで施工)が、この工事では40センチの間隔に開いています。

ベタ基礎底盤も、30センチ以下の間隔に配置されるべき鉄筋(イマキタ住研では20センチピッチで施工)なのですが、やはり40センチの間隔に開いています。

また、地盤面を掘削・鋤取りしておらず、元の地盤をそのまま転圧(突き固め)しています。捨てコンクリートも打たずに施工しているのが分かります。本来、きちんと掘削し、地盤面より低い位置まで掘り下げて基礎を作らないと、冬場の凍結時に基礎が持ち上がってしまう危険性があるのです。(「基礎について」をご覧ください。)

広いピッチでの配筋で鉄筋量が確実に不足している、また掘削して基礎を掘り下げることを行っていない、この現場のような基礎は、工期も材料も手間も明らかに安く出来ますが、強度不足は明白であす。こういう工事をする会社は、基礎に用いるコンクリートの調合及び強度も基準の骨材を使っているか疑問です。やってはいけないことであり、意図的で悪質なやり口です。

完成後には欠陥箇所が隠れてしまう

しかし、上記の欠陥住宅でも下の写真のように、コンクリートを打設してしまえば、どのような配筋だったのか、また基礎の根入れ深さがどのくらいだったのか、基礎部分を掘って調べでもしない限り、全く知ることが出来ないからです。完成後に見て購入する方にはその違いが分かりません

このように欠陥住宅の怖さは、大方の大事な箇所が後で見えなくなるという点に起因します。コンクリートの中、天井裏、壁の中など見えないところへ隠してしまえば、どんな欠陥も表面上は知ることが出来なくなるのです。同じ住まい作りを志すものとしては許さざるべき行為です。

下の写真もいい例でしょう。

手抜きによる柱の強度不足や傾き

家を支える大事な柱があとから継ぎ足されたような形になっています。これでは、地震などのときに充分な強度が期待できませんし、長年住み続けることで家が傾いてくる原因にもなりかねません。こんなことは例えば壁クロスの端の納まりを失敗してコーキングでごまかすといったレベルの失敗とは比べ物になりません。家を支える柱の欠陥なのです。また、この建物は30坪はあると思いますが、通し柱は2本しかなく、しかも105m/m角(イマキタ住研は120m/m角)でした。しかし、これもやはり完成する頃には壁の中です。

このように今もまさに、「完成後は気付かれないからこのままやってしまえ」的な発想を持つ建築業者が跋扈しています。そして、これはどこか遠い地域の話ではありません。恐らく、あらゆる地域で大なり小なり欠陥住宅は生み出されつつあることでしょう。

お客様が生涯の住まいとして手に入れようとしている住宅を、不適合な施工で作り、不当な利益を得るために販売することは、同じビルダーとして決して許すことが出来ません。そして、お客様1人ひとりにも、さらに注意深く業者選び・家選びをしていただき、このような住宅を買ってしまう事態だけは避けてほしい、と強く願っています。

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